COOLなジャケですが時には熱く
Quentin Collins Sextet – Road Warrior [2019]
1.Road Warrior
2.Float Flitter Flutter
3.Do You Know The Way?
4.Look Ahead (What Do You See?)
5.Jasmine Breeze
6.The Hill
7.El Farolito
8.Wider Horizons
9.Oh! Look At Me Now
■Personnel:
Quentin Collins - Trumpet
Meilana Gillard - Alto Saxophone
Leo Richardson - Tenor Saxophone
Dan Nimmer - Piano, Fender Rhodes(M4)
Joe Sanders - Bass
Willie Jones III - Drums
Special Guest:
Jean Toussaint - Tenor Saxophone(M5,7)
クエンティン・コリンズ :トランペット奏者(英国)
カイル・イーストウッドのバンドで来日経験もある注目のミュージシャン
ここで紹介するアルバムは、イーストウッドの映画音楽風味がチラホラの感じとは違いアルト・テナーのSAXを含む3管ハードバップ作品となっているところがミソ
洗練されているのか、英国特有なのかそれまでの経験が影響しているのか?
様々な要因が考えられるが何とも言えない"スッキリ感"があるのは個人的には好感触
レーベルの「Ubuntu Music」はJAZZの専門レーベルでは無さそうではあるが、このアルバムの様に良質な作品を発信してくれるのであればこれからも応援していきたい!
BASSとDRUMSがNYを代表するリズム隊なので、米国の熱い部分と欧州のクールな点がうまく調合されたディナーをお召し上がれ!
クラシカルな佇まいで後味よし・・
トマス・フラナガン / アデスタを吹く冷たい風 [2015復刊]
トマス・フラナガン :ミステリ作家
自室でゆったりとできる時は、お気に入りのミステリ小説とチビチビとウイスキーがよかろう・・ふむ
さて、本日の短編はハヤカワさんで何度目かの復刊発売したという名作短編集です。
なんと、こちらのフラナガンさんの作品はこの一冊だけとのこと?
50年以上前の作品とはさらに驚きです。
収録されているお話の中でも、テナント少佐を主人公とした架空の国
における戦時下モノ、4つの物語が何とも言えずヨロヒイ感触でありました。表紙のイラストはその中のお話” ”の1シーンであります。もの凄いドンデンや、派手なガンファイト、そういった現代を舞台にしたドラマに出てくる演出は全く登場いたしませんが・・・読後のサラリとした感触は、フラナガンさん独特のモノでありましょう。
そう言えば、戦時下の探偵さんを題材にしたドラマがありましたネ!あの感じです(少しだけ)。
ストリングスとの共演でNYを感じてネ
Eric Alexander with Strings [2019]
1. Gently (E. Alexander) 6'32''
2. Dreamsville (H. Mancini) 5'09''
3. Some Other Time (L. Bernstein) 5'34''
4. Lonely Woman (H. Silver) 6'57''
5. Slow, Hot Wind (H. Mancini/ N. Gimbel) 6'21''
6. The Thrill is Gone (L. Brown/ R. Henderson) 5'52''
Eric Alexander (tenor saxophone), David Hazeltine (piano), John Webber (bass), Joe Farnsworth (drums)
Featuring a string orchestra of 9 violins, 2 violas and 2 cellos with flute and French horn
Dave Rivello (conductor and arranger)
エリック アレキサンダー :テナーSAX奏者
バリバリのBOPを演奏したかと思えば、多くの演者との共演作も多い、現在進行系のSAX奏者の中でも一番の人気もの。
今作は、とても優しい気持ちになれるSAXの音が収録されたステキなアルバム。
参加しているメンツは、David Hazeltine (piano), John Webber (bass), Joe Farnsworth (drums)の「One For All」組の皆さまと、Dave Rivello率いるストリングスの15名の方々です。
収録数6曲:36分と尺が短いのは何か理由があるのかしら・・
2012年の収録のようなので、もう少し楽曲を入れたかったのかもしれん・・
オリジナル曲をもっと入れたかったのかもしれませんなぁ。
何はともあれ、アッという間の至極の一時をお楽しみアレ・・・
エリック・アレキサンダー・ウイズ・ストリングス (Eric Alexander with Strings) [CD] [Import] [日本語帯・解説付]
- アーティスト:エリック・アレキサンダー
- 発売日: 2019/12/14
- メディア: CD
若者とする仕事は楽しいな!
Steve Davis -Correlations (2019)
01. Embarcadero (Steve Davis) 5:57
02. Subtlety (Steve Davis) 8:53
03. Batista's Revenge (Steve Davis) 5:59
04. Song For My Love (Steve Davis) 7:05
05. Newbie (Steve Davis) 5:27
06. Peace (Horace Silver) 7:16
07. Can't Complain (Steve Davis) 6:21
08. Think On Me (George Cables) 7:01
09. Blues For Owen (Steve Davis) 5:39
10. A Child Is Born (Thad Jones) 6:18
11. Inner Glimpse (McCoy Tyner) 8:01
Steve Davis (trombone)
Joshua Bruneau (trumpet except 10)
Wayne Escoffery (tenor saxophone except 10)
Xavier Davis (piano)
Dezron Douglas (bass)
Jonathan Barber (drums)
Cyro Baptista (percussion on 03)
NYでJAZZマンとして多くのミュージシャンと共演してきたデイビスさんのSmoke Sessionsからの3枚目のソロ名義作。Think Ahead (2017)からメンツを一新しての若き有能な演者たちとの作品で、ハツラツとしたPLAYやオーソドックスな手法も熟練のスタジオ・ワークで良きお仕事をしている。Say When (2015)では、同年代や近い年代の演者との共演でコントロールの難しさを感じたのか、続けて二作と若いミュージシャンの起用は、業界でもベテランと呼ばれる位置に付いている現れなのか・・。
収録されている楽曲は、レーベルの意向なのか本人の志向なのかは定かではないがストレート・アヘッドなPostBopと呼ばれるスタイルであり、何処ぞのJazzクラブで聴いているようなリラックスした雰囲気が感じられる。各人のソロもふんだんに取り入れられ、抑制された中にも自由に演奏している姿が目に浮かぶようだ。
演者全員のお顔を配したアルバムジャケもレーベルのコンセプトを反映してか、音像をくっきり捉える録音状態と合わさり聴いた後味も清々しい。ちょうど2年ごとに新作を届けてくれているので2021年に新作登場かぁ・・。
初春から花咲く季節まで和みの時間を
Brian Simpson / Just What You Need [2013]
1. Wherever You Go (feat. Jonathan Butler)
2. Just What You Need (feat. Elan Trotman)
3. Emerald City
4. Soul Embrace
5. A Love Like This
6. The Girl From Ipanema (feat. Dave Koz)
7. D'Groove (feat. Gerald Albright)
8. In The Rain (feat. Marc Antoine)
9. Castaway
10. You Gotta Be
Brian Simpson: piano, keyboards; Jonathan Butler: lead guitar (1); Nicholas Cole: keyboards, programming (1, 3); Darrell Crooks: guitar (1, 3), Alex Al: bass (1-3, 5-9); Brian Kilgore: percussion (1-9); Elan Trotman: tenor sax (2, 5); Ron King: trumpet (2, 3, 7); Michael Broening: keyboards, programming (2); Yarone Levy: guitar, acoustic guitar (4, 6); Nate Harasim: keyboards, programming (4); Dave Koz: tenor sax (6); Michael White: drums (6); Gerald Albright: tenor sax (7); Gerey Johnson: guitar (7); Mark Antoine: acoustic guitar (8); Oliver Wendell: keyboards (9); Jeff Robinson: vocals (10); Ray Fuller: guitar (10); Larry Kimpel: bass (10); Ronnie Guitierrez: percussion (10)
ブライアン・シンプソン :軽やかなキータッチ
と心弾むような明るい曲調で楽しませてくれるオジサン
90年代から、有名アーティストのバックバンドやレコーディングに参加してきて腕を磨き、1995年にソロ・デビュー
見た目のスタイルは、2010年に「South Beach」をShanachieから発表してからはアルバム・ジャケに写し出されている、黒シャツに度入りサングラス。
このアルバムに参加しているメンバーはとても豪華で、SmoothJazzオールスターズのようであります。
シンプソンさんのスタイルは、自身が前面に出ると言うよりは全体を見渡して楽曲の中でソリストを目立たせる。
決して派手な演出はせずに聞き終わった後にはジンワリと心に染み渡る清涼剤の様な感触です。
曲ごとにクレジットされているメンツのリストを見ながらニンマリとするのは貴女だけではありますまい・・ふふ。
水の流れに沿って生きたいと・・
Enya – Watermark[1988]
Watermark 2:24
Cursum Perficio 4:06
On Your Shore 3:59
Storms In Africa 4:03
Exile 4:20
Miss Clare Remembers 1:59
Orinoco Flow 4:25
Evening Falls... 3:36
River 3:10
The Longships 3:36
Na Laetha Geal M'óige 3:56
エンヤ :音楽家
ケルト音楽やNew Age, Ambientと言ったジャンルの音楽を意識して聴いてみると、必ず登場してくるのが”enya”さんですね。LIVE活動をしないでこれまでのセールスや知名度を誇れるのは、活動に対しての目標や戦略がしっかりと練られたから他ならないのでは・・?
初めて”enya”さんを聞いたのは、ドキュメンタリー番組のサントラを何かのイベントで聞いた時でありました。その時は、何気なく聞いた感じがしましたが、あとから世界中で注目されたアーティストであったとは・・。CDとかの販売会では無かったからなぁぁ。其のあとからモチロン、クラナドも聞きましたが、ウーン、やっぱり違う・・となった方は大勢いらっしゃると思います。
やっぱり、"Orinoco Flow"のミュージック・ビデオは斬新だったと・・。映像を絵に描き起こして繋ぐという面倒な手法ですもんね。
LIVEならではの臨場感を感じてね・・
Cory Weeds Quintet / Live at Frankie's Jazz Club [2019]
コリー・ウィーズ :カナダ人、クラブのオーナー、JAZZレーベル主催者
コリー・ウィーズはCellar Jazz Clubのオーナーであり、Cellar Live のレーベルオーナーでもあります。このアルバムではアルトサックス奏者Cory Weedsが聴く事ができますが、テナーを吹いている作品も発表しています。ハンク・モブレーとジャッキー・マクリーンがお好きなコリーさん。
伝説的ピアニスト Harold Mabern とトランペッター Terell Stafford を招き、ヴァンクーバーのジャズクラブFrankie's Jazz Clubにて行われたツアーの最終日の模様を録音した作品。とてもクリアーな音場の雰囲気を捉えていて、LIVE盤ということも忘れてしまうほどであります。演奏の楽曲は、ブルーノートの名人達のモノ!
なぜか、自分のクラブCellar Jazz Clubでの収録ではなかったのネ!
1 Bluesanova
2 Mood Malody
3 Gypsy Blue
4 Consequence
5 Fabienne
6 Formidable
7 Up Tight's Creek
8 Tolypso
9 The Three Minros
Cory Weeds(as)
Terell Stafford(ts)
Harold Mabern(p)
Michael Glynn(b)
Julian Macdonough(ds)
2018年5月26日録音